月刊トレーニングジャーナル2018年1月号にRolflowロルフロー上大岡にてロルファー松永直之(まつながなおゆき)のロルフィングセッションの様子をレポートして頂いた記事が掲載されました。

ロルフィングに関心を寄せて頂いた西澤隆(にしざわたかし)氏をはじめ、「ロルフィングが少しでも世の中に広まってくれるなら、喜んで!」とセッション中の写真撮影を含めた慣れない取材を快く引き受けてくださったTさんのご協力に、心より感謝申し上げます。

※下記の掲載記事は、PCの場合はそのまま埋め込みPDFの画面で表示されます。スマートフォン・タブレットの場合は埋め込みPDF画面は表示されず、お手元の端末にダウンロードされた後にご覧頂けます。

アドバンストトレーニングのモデルクライアントに応募して下さったMさんからの体験レポート5回目です。

4 月25日(5回目)
セッション当日
はじめに立ち位置を探すときに、(セッション1回目の時から)変化と印象の感じ方がロルファーの方とほぼ同じになるのが、不思議でおもしろい。

4 回目にあった身体のまとまりがそのまま保たれていて、ただ時間が流れているような変化が静かに起こっているのを感じるけれど、身体の反応が常に静かだった。
セッション中、部屋にもとても静かな時間が流れることがあって、時計の秒針が聞こえるほどだった。それぞれの静けさが重なってた。

セッション後は身体全体がコンパクトになったような印象があった。歩いた後の印象をお伝えし、調節のような動きをしたあとは、関節がスムーズで身体のどこかに意識が向かないほど軽く、さらにまとまっている感じがした。

セッション前までは、体調の影響ですこしナーバスな精神状態だったけれど、セッション後の身体が整った心地と、セッション中の静かな時間のおかげもあって、胸の中に隙間ができて風が吹いてるような感じがした。
セッションが終了する時間が夕方だからか、とてもお腹が空いて夕ご飯がおいしい。


翌日以降
セッション翌日は肌寒い日になり、身体の内側からぽかぽかしているのがよくわかった。
2,3 日のあいだ、ストレッチをするときに、ふくらはぎ と 土踏まず が攣りそうなことがあった。
身体全体にやわらかさ、軽さを感じる。

使う鞄や靴を変えたり、荷物を持ったりしたときに、その時の楽な身体の使い方、自然な体重のかけ方があって、見つけながら身体を使うようになっている気がする。

10 シリーズを行っていた時の記憶や感覚が思い出されるときもあり、その経験もあって「この身体の使い方を保ってみよう」という意識を選択していると感じる。主に、足首の方向に意識が向く。それだけで身体全体の動きが軽くなる感じがする。

歩いていると、上からつられているように身体が地と天を線上に支えているようで、肩の力がすとんと抜け、背筋が伸びている感じがする。背中の筋肉が柔らかく、触るとまっすぐ平らな印象を受ける。
手足を動かすとき、細い芯を動かしているイメージがあり、筋肉などは動かすというより一緒にある印象で、力む意識が小さくなっている。軽くて空間を感じる。


5 回のセッションを終えて
これまで、セッションでは「今何をしているのか」と思うことはなく、とにかく起こることを眺めて、全部ゆだねるような感覚でした。今回のトレーニングでは、ときどき会話を交えつつで、ロルファーの方の感じ方や空気を感じるときがあったり、どんなことをやっていくのか、なんとなく方向性を試してみる場面もあったりして、一緒にその場に起こることを探検していくような感じもありました。
自分の中にすでにあった内観する感覚に加えて、時には積極的に変化を自分から探してみるのもいいのかもしれないと思うようになりました。

セッション中の空間は、その時に起こること尊重するような静かな時間を感じるので、自分の中で自然発生するものも尊重してもらっているような安心や信頼感を感じます。
そういった場で変化を一緒に見つけていくというのは、新しいまなざしを発見し、心身の感じ方の可能性が広がるように思えました。
既にずっとあったものでも、自覚することで生まれる気付きや新しい変化があり、それがその人から空気のように外へ漏れ出すように思いました。
ひとつの部屋で、いろんな方々のセッションが行われる空間で、静かな影響と調和があったようにも感じ、楽しかったです。

身体が軽やかになったぶん、生活での過ごし方も負担なくアクティブに過ごせるようになり、セッションのおかげです。
身体に起こることには、10シリーズの振り返りのように思えるものもあり、自分の身体をより知れることが出来る機会にもなりました。


(2025年5月2日 記)

アドバンストトレーニングのモデルクライアントに応募して下さったMさんからの体験レポート4回目です。

4 月22日(4回目)
セッション時に、呼吸の膨らみが、ろっ骨に沿うようになって、身体が浮くように支えられる感覚が生まれた。腹部に弾力を感じて、天井側にある肌や筋肉が引っ張っているようだった。テンセグリティモデルみたいだと思った。

セッション後、なにげなく肘に触れると、筋のあたりに痛みがあった。20分ほどたつと、消えていった。

普段の生活で布越しでも周りを敏感に感じるようになっている。(セッション中に布越しで行うことがあったから?ちがうかも…)

体中の弾力が増しているような気がする。グニグニしたゴムのようなイメージ。
これまでは足を動かす時、引き上げる動きと蹴る動きに意識と気づきがあったけれど、この日のセッション以降、脚の重心が地面にしっかり降りていくのを強く感じ始めた。

膝周りの筋肉が骨をサポートしてるような感覚。
常に関節が伸び切らずに数ミリ曲がっているような、クッションがずっとあるような感じで、負担がかからない気がした。能が舞えそうな気がすごくした。

急に肌がすべすべになったような気がする。血管も元気になってるような気もする。


翌日以降
たまに膝に痛みと違和感が生れるときもあるけれど、歩くと全く消えてしまう。身体が自然に良い方向へ動いてスムーズになっているような印象。
身体の中で何かが起きたり変化を感じるけれど、1日目から比べていくとだんだん静けさとまとまりの存在感がメインになっていく。ひとりでに言語化されるものが少なくなってくる。
首の後ろ側を伸ばすようにうなだれてみると、勝手にゆらゆらと首が滑って揺れた。ちょうど郷土玩具の「赤べこ」のよう。


セッションを受けると、自分の中にある静けさに立ち帰る感覚を感じる。


(2025年4月25日 記)

アドバンストトレーニングのモデルクライアントに応募して下さったMさんからの体験レポート3回目、トレーニングならではの体験も描かれています。

4 月18日(3回目)
・セッション当日の様子
セッション中、自分の身体がどんなふうにしたいのか、よく聴き入れているような気がした。セッション直前にベンチに座って壁と身体を支えるような動きのあと、リラックスと支える感覚が共存してバランスが生まれたのを感じ、それがセッション中の感じ方のヒントになっているような気がした。

周りのセッションしている方たちの気配がひとつひとつ個別に成り立って、部屋全体にセッションの空間と余白の空間があるように感じた。
干渉しないけれどそっと影響し合っているような静かで不思議な空間だった。


セッション中、触れられるときに保ちたい距離を感じて呼吸の仕方を変えると、呼吸と腹部が前方に膨らむような動きになり、それがとても気持ち良かった。

セッション直後、はじめにやった動きを再度行うと、身体がスムーズにやわらかく動くようになっていると感じた。
座って身体と壁を支える動きでは、腕の筋肉のやわらかさや、エネルギーが均一に渡ってぐらつかない安定感(安心感)を感じた。
背中をそっと支えてもらったとき、触れられている手と腕の力と自分の力が同一になるような流れを感じた。


身体全体の筋肉が流動的に動いて、一部分に力を入れている感覚があまりなかった。
セッション後の状態になって、セッション直前に身体のぎこちなさがあったことに気づいた。
帰りに歩いていると、腕・脚が細い芯で動いているようで、空間を感じ、春風が気持ちよかった。
とてもお腹が空きはじめて、腰に少し鈍い痛みを感じ、なんとなく内臓から来ているような気がした。
内臓たちがなにか静かにやってる気がした。


・セッションの間隔の違いで気づいたこと
いままで、1ヶ月以上間隔をあけたセッションしかやったことがなかったので、数日間隔でやると何か違いはあるだろうかと気になっていた。
1 日目~3日目の間は、セッションの余韻が強く、余韻と余韻が並行して存在して疲れる感じが少しあるけれど、セッション後に新しく身体に起こることと、余韻が混ざり合って静かに統一されるような感じが見られる。鉄が熱いうちに打たれていく感じ。

身体が元気に余韻を響かせていても、セッション当日になると痛みなどもいったん静かに隠れておとなしくなっていく。新しいセッションを受け入れるスペースをつくっているようなイメージ。セッションを重ねるごとにバランスがうまれていく


(2025年4月22日 記)

アドバンストトレーニングのモデルクライアントに応募して下さったMさんからの体験レポート2回目です。

4 月15日(2回目)
セッション後当日の様子
脚全体と、顔がぽかぽかしている。帰宅後、しばらくじっとしたあと動くと、左膝にひっかかるような痛みがある。少しでも捻る動きを入れると、関節が合っていないような無理を感じる。なるべく膝をまっすぐにして様子を見ながらゆっくり過ごす。
捻挫した左足首外側の疼きがどんどんはっきりとしてくる。左脛から膝下・ふくらはぎにも軽い痛みと疼きを感じてくる。今までしょげているだけだった左脚が何か言う元気を持ち始めた感じ。活きが良い。
この日は前回のセッションの余韻と、身体が細胞から休もうとしているような休息モードで、元気に身体が何かしている状態と休息する状態が同時進行しているみたい。


この日聴こえてたピアノはきっとベーゼンドルファー…


翌日以降
翌朝、膝関節の痛みとひっかかりが軽くなっている。動き回るのに支障はない。まっすぐに脚を動かす感じを継続している。左足外側の痛みが目立つ。両膝の周りが脈打っている。お昼前には疼きは落ち着き、脈打つ感じだけ残る。膝上、前太腿もあたたかく脈打ちはじめる。
身体の変化と動かし方が合い始めたのか、歩き方が変わっている。腿を真上に引き上げるような動きが加わり、前に平行にまっすぐ動かす。骨盤の位置が納まっている印象で、膝と股関節が連動しているようなスムーズさをすこし感じ始める。
10 シリーズのおさらいみたいでおもしろい。
足の甲、足首前方が新しく使われ始めてるようで、血行がよくなっている。
土踏まずも未だじんじんしているのが続いている。
身体の中心が緊張しているような、強張っている感じがある。呼吸が固い。首の付け根あたりが緊張している感じがする。後頭部が疲れている。

精神面では、過去になっていたものが砂のように落ちていき、いま自分が変化していたものが浮き上がって感じる瞬間があった。心身の空間がうまれるような静けさが起こっているのだと思う。


(2025年4月17日 記)

アドバンストトレーニングのモデルクライアントに応募して下さったMさんから体験記を頂きました。ご自身のからだでじっくり味わった感覚を言語化された貴重なレポートです。

4 月11日(1回目)
セッション直後、血行がよくなり体中に運動後のような疲れを感じた。
急に動いたりすると息があがってフラフラした。
両腕全体と脚(特に前太もも)がぽかぽかして、歩くと上半身と下半身の一体感があり、整った印象を感じた。
最後にセッションをした時から約9カ月ぶりのセッションで、身体が「これこれ!」というふうに喜んでいるみたいだった。これからの4日間がたのしみになる。

精神面では、肩ひじ張っていた気持ちほろほろほぐれていくのがわかって、フットワークが軽くなる。
これまでの10シリーズとセッションでの感覚や記憶がよみがえることもあり、あれから変化した自分として改めて思い出すことが、ちがうちからになりそうでおもしろい。


翌日以降
セッション翌日の午前中は身体がじんじんあたたかいような感覚が残っていて、脚の裏側全体が少し疲れてるような感じ。背骨の周りの筋肉に、揉み返しのような疲れと痛みを軽く感じたけれど、お昼ごろにはなくなっていた。


歩いていると、脚の内側と裏側をよく使えるようになっているのがわかり、自然とバネが生れている気がする。腰から上がとてもリラックスしていて、ふんわりとしたバランスが取れている気がする。
足の裏がじんじんする感覚は未だに続いている。


ピアノで変わったこと
余計な力が抜けて、肩が楽になり、指が軽い。トレーニングでは左右の均等を感じ、バランスを意志的にとれている。繰り返しの単純動作につまずきがなくなる。
クリアになることで自分の苦手な動きが浮き彫りになり、快適。
やる気と集中して取り組んでいる最中も、心のなかに余白がある。
考えている時も常に空間が生れていて、軽やかで、気楽さを保てるような感じ。
イメージから外に現れるまでのプロセスが、すーっとしていて明瞭で気持ちがいい。


(2025年4月14日 記)